星虹堂通信

旧ブロマガ「スローリィ・スローステップの怠惰な冒険」の移転先です

演劇

糸がちぎれた首飾りは野外に散らばる〜劇団カナリ公演『友達』(作・安部公房)@玉川学園子ども広場

劇団カナリ公演『友達』(作・安部公房、演出・岡日出子)を観た。 場所は玉川学園3丁目子ども広場。なんとオープンステージである。これまでいろんな『友達』を観てきたが、野外劇というのは初めてだ。その上、料金は「無料」とのこと。これは確認に行かね…

仲代達矢と安部公房スタジオ

夏の終わりから取りかかっていた仕事の納品を終え、ほっとひと息ついているところへ入った、仲代達矢の訃報。来月13日で93歳になるところだった。 そのキャリアは70年以上、映画・演劇・テレビドラマにおいて、これだけ充実した作品歴を誇る役者はもう出ない…

1974年に描かれた“草食系男子”の物語〜Not in service『緑色のストッキング』(作・安部公房)

板橋のサブテレニアンにて、Not in service公演『緑色のストッキング』(作・安部公房、演出・村岡正喜)を観てきた。 1月22日が安部の忌日(1993年)だから、三十三回忌の記念公演にあたる。しかも『緑色のストッキング』は1974年の初演以来、どこかで再演…

生誕百年記念〜岩本知恵『安部公房と境界』と鳥羽耕次『安部公房 消しゴムで書く』

安部公房生誕百年を記念して、先日は「現代思想」が『総特集=安部公房』を出版したし、神奈川近代文学館で特別展「安部公房-21世紀文学の基軸」が本日からスタート。生誕百年のお祭りもいよいよクライマックスを迎えつつある。 そんな記念の年に刊行された…

ボックスマン フォーエヴァー〜石井岳龍監督『箱男』(原作・安部公房)合評会

先日、都内某所に安部公房ファンが5人集まり、映画『箱男』の感想を語り合いました。 【原作と映画の間で】 A 27年前に製作中止になったと聞いた時はとても残念だったので、今回ようやく完成した映画を観られて感無量でした。当時の脚本はかなり原作をアレ…

生誕百年記念・シネアスト安部公房にて『時の崖』と『仔象は死んだ』を観る

シネマヴェーラ渋谷で「生誕百年記念・シネアスト安部公房」が開幕した。 なんといっても目玉となるのは安部公房が自ら監督した16ミリ短編『時の崖』(1971)と、ビデオ版『仔象は死んだ』(1980)の上映だろう。さっそく観てきましたよ。 今回初めてスクリ…

歌舞伎町で観る松尾スズキ『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』@THEATER MILANO-Za

13日のトランプ暗殺未遂事件は驚きましたな。 幸運にも命拾いしたトランプはこの事件を逆手に不屈魂を大いにアピール、これにバイデンが対抗するには、遊説中に溺れた赤ん坊を救出するぐらいのパフォーマンスが必要では? などと思案していたら今朝「大統領…

初夏愚忙日記〜原始神母・シベリア少女鉄道・吉田喜重

×月×日 日比谷野外音楽堂にて、原始神母のライブを聴く。 今回は前半が「ピンク・フロイド/ライブ・アット・ポンペイ」の再現、後半は今年50周年を迎える「狂気」の全曲演奏。夏の黄昏時から夕闇に変わる頃合いに響くピンク・フロイド音楽は最高のかけ合わせ…

クールだが無機質ではない安部公房コメディ〜パルコ・プロデュース2022『幽霊はここにいる』

年またぎの年末進行に追われる中、どうにかPARCO劇場の『幽霊はここにいる』を観ることができた。 安部公房の戯曲としては『友達』(1967)と並ぶ代表作であり、岸田演劇賞受賞作でもある『幽霊はここにいる』(1958)は、戦友の「幽霊」を連れ歩く男・深川…

シベ少の新作と上板橋で観た安部公房『友達』

仕事がずいぶん忙しくなってきたので、新作映画もチェックできない日々が続いているが、今月はどうにか演劇を二本観ることができた。 ひとつは、シベリア少女鉄道の新作『アイ・アム・ア・ストーリー』(作・演出 土屋亮一)。 公演が終わっているのでネタバ…

夏の忙中見物記〜恐竜・化石・樋口一葉

化石ハンター展のチベットケサイ 8月は仕事のスタジオ収録で忙しかったのに加え、知人の新型コロナウイルス陽性が判明し「濃厚接触者」になったがために5日間の自宅待機を強いられたり、お盆期間以降、ずっと編集室にこもりきりだったりして、ほとんど外に…

シベリア少女鉄道の新作と『映画 おそ松さん』

この20年、本公演をかかさず観賞しているシベリア少女鉄道の新作『どうやらこれ、恋が始まっている』(作・演出 土屋亮一)を観てきた。 数年前、このブログでシベリア少女鉄道の「ネタ」のパターンを細かく分析したことがある。 1・シリアスなドラマが後半…

没後30年 英国時代のデヴィッド・リーンを観る

David Lean(1908〜1991) 2021年は、映画監督デヴィッド・リーン(1908〜1991)の没後30年にあたるのだが、映画ファンの間で特にその話題が出ることはなかったようだ。『戦場にかける橋』(1957)や『アラビアのロレンス』(1962)の巨匠も、その名声に比して…

デジタル世代の安部公房?〜シス・カンパニー公演『友達』

シス・カンパニー公演『友達』(上演台本・演出 加藤拓也)を観た。 安部公房の戯曲としてはいちばんの知名度を誇るこの作品、やたらあちこちで上演されている印象があるが、有名俳優を揃えたメジャー公演として取り上げられるのは、2008年の世田谷パブリッ…

安部公房文学の“演劇的”解釈〜ケムリ研究室公演『砂の女』

何年も前からケラリーノ・サンドロヴィッチが上演の意思を表明していた『砂の女』の舞台化が、緒川たまきとの夫婦ユニット「ケムリ研究室」でついに実現した。 大いなる期待と若干の不安を抱きつつ観劇してきたので、その報告を。 安部公房の代表作『砂の女…

もっちん復活〜夏の日の本谷有希子『本当の旅』@原宿VACANT

公式サイト https://www.vacant.vc/single-post/

ミュージカル『天狼星』の思い出〜里中高志『栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人』と今岡清『世界でいちばん不幸で、いちばん幸福な少女』

『栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人』(早川書房) 今年は、栗本薫こと中島

喜志哲雄が語るハロルド・ピンターの世界~『誰もいない国』と『ピンター 、人と仕事』@新国立劇場

公式サイト https://www.nntt.jac.go.jp/play/no

永遠のモダン・ガアル還る〜植野祐美一人芝居『ベティ・ブープ伝』

千歳船橋のAPOCシアターで開催されている、「アポック一人芝居フェスティバル」

何も起こりはしなかった?〜ハロルド・ピンターの『管理人』と『誰もいない国』

公式サイト https://setagaya-pt.jp/performance

ロジャー・ウォーターズ「US+THEM」ツアー観賞記〜9/11@バークレイズ・センター

公式サイト https://rogerwaters.com/tour.php 2

1973年に安部公房が描いた「ハムレット」〜笛井事務所『愛の眼鏡は色ガラス』

公式サイト https://www.theater-officefey.com/

ストリップする幽霊〜俳優座公演『城塞』

(公式サイト) http://u0u0.net/qsbG昨年の『巨人伝説』レヴュ

シベリア少女鉄道の新作と本場のベケット演劇みたび

春が来て、このブロマガも開設から一周年を迎えることができました。 更新の間隔が

「安部公房の劇場」をめぐる一夜

『愛の眼鏡は色ガラス』(1973)の稽古を伝える記事『現代演劇のための俳優ワーク

夢みる機械〜安部公房、キューブリック、ピンク・フロイドの眼 (その3・完)

CHAPTER 3実験動物はつらいよ 安部公房が、『カンガルー・ノート』に取りか

夢みる機械〜安部公房、キューブリック、ピンク・フロイドの眼 (その2)

Chapter 2もしもシンセが弾けたなら 安部公房はピンク・フロイドをいつごろ

夢みる機械〜安部公房、キューブリック、ピンク・フロイドの眼 (その1)

偶然、直近の記事に安部公房、ピンク・フロイド、スタンリー・キューブリックをテーマ

安部公房によるニッポン無責任時代〜俳優座公演『巨人伝説』

公式サイト http://www.haiyuza.net/公演案内2014年/巨

『友達』問答〜劇作家・安部公房は甦るか

公式サイト https://www.facebook.com/FeyOffice