星虹堂通信

旧ブロマガ「スローリィ・スローステップの怠惰な冒険」の移転先です

演劇

初夏愚忙日記〜原始神母・シベリア少女鉄道・吉田喜重

×月×日 日比谷野外音楽堂にて、原始神母のライブを聴く。 今回は前半が「ピンク・フロイド/ライブ・アット・ポンペイ」の再現、後半は今年50周年を迎える「狂気」の全曲演奏。夏の黄昏時から夕闇に変わる頃合いに響くピンク・フロイド音楽は最高のかけ合わせ…

クールだが無機質ではない安部公房コメディ〜パルコ・プロデュース2022『幽霊はここにいる』

年またぎの年末進行に追われる中、どうにかPARCO劇場の『幽霊はここにいる』を観ることができた。 安部公房の戯曲としては『友達』(1967)と並ぶ代表作であり、岸田演劇賞受賞作でもある『幽霊はここにいる』(1958)は、戦友の「幽霊」を連れ歩く男・深川…

シベ少の新作と上板橋で観た安部公房『友達』

仕事がずいぶん忙しくなってきたので、新作映画もチェックできない日々が続いているが、今月はどうにか演劇を二本観ることができた。 ひとつは、シベリア少女鉄道の新作『アイ・アム・ア・ストーリー』(作・演出 土屋亮一)。 公演が終わっているのでネタバ…

夏の忙中見物記〜恐竜・化石・樋口一葉

化石ハンター展のチベットケサイ 8月は仕事のスタジオ収録で忙しかったのに加え、知人の新型コロナウイルス陽性が判明し「濃厚接触者」になったがために5日間の自宅待機を強いられたり、お盆期間以降、ずっと編集室にこもりきりだったりして、ほとんど外に…

シベリア少女鉄道の新作と『映画 おそ松さん』

この20年、本公演をかかさず観賞しているシベリア少女鉄道の新作『どうやらこれ、恋が始まっている』(作・演出 土屋亮一)を観てきた。 数年前、このブログでシベリア少女鉄道の「ネタ」のパターンを細かく分析したことがある。 1・シリアスなドラマが後半…

没後30年 英国時代のデヴィッド・リーンを観る

David Lean(1908〜1991) 2021年は、映画監督デヴィッド・リーン(1908〜1991)の没後30年にあたるのだが、映画ファンの間で特にその話題が出ることはなかったようだ。『戦場にかける橋』(1957)や『アラビアのロレンス』(1962)の巨匠も、その名声に比して…

デジタル世代の安部公房?〜シス・カンパニー公演『友達』

シス・カンパニー公演『友達』(上演台本・演出 加藤拓也)を観た。 安部公房の戯曲としてはいちばんの知名度を誇るこの作品、やたらあちこちで上演されている印象があるが、有名俳優を揃えたメジャー公演として取り上げられるのは、2008年の世田谷パブリッ…

安部公房文学の“演劇的”解釈〜ケムリ研究室公演『砂の女』

何年も前からケラリーノ・サンドロヴィッチが上演の意思を表明していた『砂の女』の舞台化が、緒川たまきとの夫婦ユニット「ケムリ研究室」でついに実現した。 大いなる期待と若干の不安を抱きつつ観劇してきたので、その報告を。 安部公房の代表作『砂の女…

もっちん復活〜夏の日の本谷有希子『本当の旅』@原宿VACANT

公式サイト https://www.vacant.vc/single-post/

ミュージカル『天狼星』の思い出〜里中高志『栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人』と今岡清『世界でいちばん不幸で、いちばん幸福な少女』

『栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人』(早川書房) 今年は、栗本薫こと中島

喜志哲雄が語るハロルド・ピンターの世界~『誰もいない国』と『ピンター 、人と仕事』@新国立劇場

公式サイト https://www.nntt.jac.go.jp/play/no

永遠のモダン・ガアル還る〜植野祐美一人芝居『ベティ・ブープ伝』

千歳船橋のAPOCシアターで開催されている、「アポック一人芝居フェスティバル」

何も起こりはしなかった?〜ハロルド・ピンターの『管理人』と『誰もいない国』

公式サイト https://setagaya-pt.jp/performance

ロジャー・ウォーターズ「US+THEM」ツアー観賞記〜9/11@バークレイズ・センター

公式サイト https://rogerwaters.com/tour.php 2

1973年に安部公房が描いた「ハムレット」〜笛井事務所『愛の眼鏡は色ガラス』

公式サイト https://www.theater-officefey.com/

ストリップする幽霊〜俳優座公演『城塞』

(公式サイト) http://u0u0.net/qsbG昨年の『巨人伝説』レヴュ

シベリア少女鉄道の新作と本場のベケット演劇みたび

春が来て、このブロマガも開設から一周年を迎えることができました。 更新の間隔が

「安部公房の劇場」をめぐる一夜

『愛の眼鏡は色ガラス』(1973)の稽古を伝える記事『現代演劇のための俳優ワーク

夢みる機械〜安部公房、キューブリック、ピンク・フロイドの眼 (その3・完)

CHAPTER 3実験動物はつらいよ 安部公房が、『カンガルー・ノート』に取りか

夢みる機械〜安部公房、キューブリック、ピンク・フロイドの眼 (その2)

Chapter 2もしもシンセが弾けたなら 安部公房はピンク・フロイドをいつごろ

夢みる機械〜安部公房、キューブリック、ピンク・フロイドの眼 (その1)

偶然、直近の記事に安部公房、ピンク・フロイド、スタンリー・キューブリックをテーマ

安部公房によるニッポン無責任時代〜俳優座公演『巨人伝説』

公式サイト http://www.haiyuza.net/公演案内2014年/巨

『友達』問答〜劇作家・安部公房は甦るか

公式サイト https://www.facebook.com/FeyOffice

冒険と日和見〜アロッタファジャイナ公演『安部公房の冒険』

公式サイト http://alotf.com/stage/abekoubou/

おそろしい子! 〜舞台『ガラスの仮面』

松竹&フジテレビ制作の舞台『ガラスの仮面』を観てきました。(公式サイト)htt

放送ライブラリーで安部公房ドラマを楽しもう!<ラジオドラマ篇>

週刊ポスト 2012年3月2日号の特集。隣ページのグラビアは吉木りさ。前回に続き

放送ライブラリーで安部公房ドラマを楽しもう!<テレビドラマ篇>

安部公房全集カタログ 撮影 アンリ・カルティエ=ブレッソン安部公房の戯曲『巨人伝

『あのっ先輩…ちょっとお話が……ダメ! だってこんなのって…迷惑ですよね?』というシベリア少女鉄道の新作

シベリア少女鉄道の新作『あの…先輩、ちょっとお話が……ダメ! だってこんなのっ

本場のベケット演劇ふたたび〜サミュエル・ベケット『ソロ』

アイルランドの劇団「マウス・オン・ファイア」の2度目の来日公演を観るため、両国